【東京・10月25日】ラグビーワールドカップ2019日本大会は、世界ランキングから見ると順当な結果となっている。ランキング8位までの8チームが準々決勝に、4位までの4チームが準決勝に進んだ。

そして26、27日に横浜国際総合競技場で行われる準決勝の勝者2チームが、ランキングトップ2となる。果たしてそれはニュージーランドか、イングランドか、ウェールズか、南アフリカか。

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南アのラッシー・エラスムス監督は、10年近く遠ざかっている世界一への返り咲きを切望。「2015年以降、われわれは5位、6位、7位あたりをうろうろしていた。手痛い敗北も喫している。イタリアや日本に負け、さらに57点差(ニュージーランド戦)や、39-3(アイルランド戦)での敗戦もある」

「チームに失望したファンも多かった。だからこの大会の開幕時点では、ファンの信頼を回復することを第一に掲げていた。そして今、再び世界一の座を狙う位置まできた」

南アの頂点返り咲きは、今週末にはまだ実現しない。27日の試合(南ア対ウェールズ)の結果に関わらず、26日の準決勝、イングランド―ニュージーランドの勝者がランキングトップとなるからだ。

現在1位は、前人未到のW杯3連覇を目指すニュージーランド。今年の8月19日にウェールズにトップを奪われるまで509週もの間、世界ランキング1位の座についていた。

歴史が作られるか?

もしオールブラックスがW杯連勝を18で止められ、2007年以来の敗戦を喫すれば2位となる。さらにイングランドに15点以上の差をつけられて負ければその時点で3位。いずれにしても、翌日の試合の勝者に越されて3位だ。

3位というのは、2003年にランキングが導入されて以来、ニュージーランドにとって最も低いランキングとなる。2003年のW杯準決勝でオーストラリアに敗れて3位となったが、翌週には3位決定戦でフランスに勝って2位に返り咲いた。

一方、イングランドが同国W杯史上初めてオールブラックスに勝つと、2004年6月14日以来のランキング1位となる。その後トップの座を奪ったのがニュージーランドで、そこから40か月、王座に君臨した。

今大会の4強のうち、唯一W杯決勝に進出したことがないのはウェールズ。最高位は1987年の3位で、今大会に出場しているロス・モリアーティの父、ポールと、叔父のリチャード(当時の主将)が出場していた。

南アは準決勝で勝つと、2015年8月以来のランキング2位となる。また、この試合でどちらが負けたとしても4位より下に落ちることはない。

※2019年のW杯では、試合の重要性を考慮してポイントが通常の2倍。さらに試合ごとにランキングを更新している。

RNS ci/mi