8月6日(土)にデオドロ・スタジアムでキックオフしたリオデジャネイロオリンピック2016のセブンズ(7人制ラグビー)競技では、ワールドシリーズの王者であるオーストラリアが大会初日から力強いスタートを切り、好成績で決勝トーナメント進出を果たした。 

セブンズの歴史的初日を無敗で終えたニュージーランド代表、フランス代表、カナダ代表、イギリス代表もオーストラリア代表に並んでメダル争いに名乗りを上げ、1勝を挙げたフィジー代表とアメリカ代表も準々決勝に目を向けている。

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プールA

2016年のワールドシリーズのタイトルを獲得した強豪オーストラリア代表は、初日から輝かしいパフォーマンスでデオドロ・スタジアムのフィールドを支配した。初戦の対コロンビア代表戦では、シャーロット・キャスリックがハットトリックを決め、チーム合計9トライで53-0と圧勝した。

午後に迎えた第2戦目では、フィジー代表が粘りを見せ、油断は許いオーストラリア代表は、シャーロット・キャスリックが再び大活躍し、チームメートのエマ・トネガトに並んで1日目のトップトライスコーラーに輝いた。

一方、敗れたフィジー代表は、午前の試合でルイサ・ティソロとビニアナ・リワイがトライを決め、見事12-7と、ワンシード上回るアメリカ代表を下した。1勝1敗で初日を終えたフィジー代表は決勝トーナメント進出の可能性を残して2日目に挑む。

アメリカ代表は、2戦目では積極的な攻撃を発揮し、午前とは一転した素晴らしいプレーでコロンビア代表に48-0で快勝。カスリン・ジョンソンとアレブ・ケルターがそれぞれ2トライ決め、フィジーと1点差でプールAの2位につけた。

プールB

リオデジャネイロオリンピックを最優先して調整してきたニュージーランド代表は、2015-16年ワールドシリーズのタイトル獲得には及ばなかったものの、ケニヤ代表(52-0)とスペイン(31-5)に圧勝し、リオデジャネイロオリンピックの1日目を全勝で締めくくった。8月7日のプール最終戦では、フランス代表と対戦する。

見事なフットワークと速いペースでディフェンスを崩したポーシア・ウッドマンとカイラ・マカリスターは、ニュージーランド代表が決めた合計14トライのうち、8トライを挙げた。ケニヤ代表戦では、ポーシア・ウッドマンがオリンピックにおけるセブンズ競技での最初のハットトリックを決めた。

リオデジャネイロオリンピック女子セブンズ競技のオープニングマッチでは、ヨーロッパのライバルであるフランス代表とスペイン代表が激突した。フランス代表のカミーユ・グラシノーが歴史的初トライを決め、その後はチームメートのリナ・ゲラン、カロリーヌ・ラダニュー、そしてエロディ・ギグリオンがゴールラインを割り、フランス代表が24-6と勝利を収めた。一方、フランス代表に敗れたスペイン代表は、初勝利を目指してさらに気迫を増し、午後の対ニュージーランド代表戦に臨んだ。

2戦目ではケニヤ代表と対戦したフランス代表のジェイド・ルペスクの好プレーが目立ち、計5トライ獲得したフランス代表が41-7で快勝。

プールC

第2シードの期待に応じたカナダ代表は、初戦でクイックなリスタートとスピーディーなトライで日本代表を下した。ビアンカ・ファレッラとジスレーヌ・ランドリーもそれぞれトライを決め、日本代表を無得点に抑え、白星を飾った。活躍し続けたビアンカ・ファレッラは、さらに午後の試合でも得点を重ね、ブラジル代表戦の勝利(38-0)にも大きく貢献した。 

1日目を全勝で飾ったイギリス代表は、初戦では開催国のブラジル代表と激闘を繰り広げた。合計5トライ獲得で、29-3というスコアで勝利を奪ったのはイギリス代表だった。ブラジル代表のエドナ・サンティーニとポーラ・イシバシが懸命に攻撃を仕掛けたものの、得点に繋げられないまま試合は終了し、苦汁を飲む結果となった。

午後は、イギリス代表と日本代表が激戦を繰り広げた。白とピンクのジャージーでフィールドに駆け込んだ日本代表は気力に満ちていた。粘り強いプレーで奮闘を続けたが、ヘザー・フィシャーとアイミー・ウィルソンハーディーの好プレーからイギリス代表のトライが重なった。上手くチャンスを作り出し続けた日本代表は相手のゴールラインまで迫り続けたものの、ゴールライン間際でのミスが目立ち、得点に繋げられないまま相手守備のプレッシャーに圧倒された。結果は40-0とイギリス代表の勝利で終わった。

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女子セブンズ2日目は8月7日(日)午前11時0(現地時間)にキックオフする。プール戦の最終節を含む明日の試合では、カナダ代表とイギリス代表がプールCのトップを争う。各プールの上位2チームと、各プール3位の中から上位2チームが、同日午後(現地時間16時)に行われる決勝トーナメントに進出する。