ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の決勝戦でレフリーとしてピッチに立ったオーエンス氏が、3月5日(土)におこなわれるセントビンセント及びグレナディーン諸島(通称セントビンセント・グレナディーン)対ジャマイカ戦の主審をつとめることが決定した。
ウェールズ出身のオーウェンスが最後にテストマッチで笛を吹いたのは2015年10月31日にロンドン・トゥイッケナムスタジアムで開催されたラグビーワールドカップ2015イングランド大会決勝戦のニュージーランド対オーストラリアである。カリブ海でおこなわれる予選の第1戦はオーウェンス氏の69試合目のテストマッチとなる。
オーウェンス氏は「重要な試合のレフリーをまた新たにつとめることができ光栄です。予選に向けていつもと同じように準備をします。ピッチに立つ機会があるたび誇らしく思いますが、テストマッチの際は一層そう思います。ラグビーワールドカップの決勝戦でレフリーをつとめたことは素晴らしい経験として一生の大切な思い出となりますが、審判として参加する試合はどれも記憶に残ります。次のチャレンジを心待ちにしています」と意気込みを語った。
さらに「出場する選手たちにとって本試合はラグビーワールドカップに参加し、大舞台で自国を代表するチャンスです。わたし自身もベストのパフォーマンスで試合に出れるようにきちんと準備を整えなければなりません。そうすれば、選手たちの才能と努力が輝く良い試合になるはずです。そう願っています」とコメント。
RWC 2019 に出場するチャンス
ラグビーワールドカップ2019日本大会の出場権を獲得するチームがどのチームとなるのかは今後のプレーによって決まる。ここで重要な点はどのチームにも出場するチャンスがあるということ、そしてワールドラグビーのフルメンバーである協会のどれもが最高峰のレベルでプレーすることを目指して成長できることだ。
ワールドラグビーの会長、ベルナール・ラパセ氏は「特別なイベントとなったラグビーワールドカップ2015イングランド大会が私たちの記憶に新しくあるなか、2019年日本大会の予選プロセスが始まることを非常に楽しみにしています。本プロセスの素晴らしい点はワールドラグビーのメンバーであるすべての協会に予選を通過し大会に参加する可能性があるということです。新しくラグビーワールドカップに出場するチームと選手たちにとっては忘れられない時間を共有する場となるでしょう。強豪国以外の協会は大舞台となる予選プロセスを目標に活動と成長を続けることができます。ここ数年ではラグビーワールドカップのデビューを果たすチームが出現すると信じています」と話した。
ラパセ氏はさらに「ナイジェル・オーウェンスは予選第1戦にとって最もふさわしい主審だと信じています。前大会からの継続性を生み出しさらに、予選プロセスの第一歩の重要性を強調します。ラグビーワールドカップは出場国の20チームだけでなく、実に103のメンバー協会すべてを含むイベントなのです」と加えた。
残る8枠の日本大会出場権
オーウェンス氏はラグビーワールドカップ2011年の決勝戦で主審をつとめた後、2015年大会の予選第1戦(メキシコ対ジャマイカ戦)を担当した南アフリカ出身のレフリー、クレイグ・ジュベール氏の志に受け継いでいる。
2015年イングランド大会プール戦でそれぞれプールのトップ3となった計12チームはすでにRWC 2019日本大会の出場権を獲得している。残りの8チームは各地区予選大会とプレーオフを含む予選プロセスによって決められる。また今大会初となる、独立した敗者復活最終予選(総当たり戦)によって最後の出場チームが決定され、2018年11月にはすべての出場チームが発表される。