Kalaveti Ravouvouがハットトリックを達成し、対角のウィングTaniela Rakuroが前半のトライラッシュを試合開始直後と前半終了間際の2トライで挟みました。開始4分、チームメイトがカナダの守備を崩した後の巧みなグラバーキックに反応してトライを奪いました。2本目は、長時間の攻撃の後の不十分なパスから得たわずかなスペースを活かし、疲れたディフェンダーをすり抜けて得点しました。
その間にMesake Vocevoce、Etonia Waqa、Ravouvou、そしてEroni Mawiもスコアを重ねました。カナダはPeter Nelsonのペナルティゴールでわずかに得点するにとどまりました。
試合開始9分、Vocevoceが最後にボールを押さえるだけでトライ。フィジーはオフロードとパスを重ね、簡単にトライラインに到達しました。さらに右サイドの見事な突破からEtonia Waqaが3本目を追加。この時点でまだ第1クオーターを過ぎていませんでした。
その10分後、マン・オブ・ザ・マッチのRavouvouが1本目のトライを決めました。フィジーは15人でまるで7人制ラグビーのような華麗な展開を見せました。さらにその4分後には、ルースヘッドプロップEroni Mawiが22m付近から中央を突破し、力強く持ち込みました。
完璧だった前半の唯一の汚点は、プロップMesake Dogeが危険なタックルで20分間のレッドカード処分を受けたことでした。前半終了4分前にシンビンとなり、後半開始時に制裁が格上げされました。
しかし、その直後にチームメイトが反応し、Joji Nasovaが高速展開のオフロードプレーからトライを奪いました。さらにWaqaがハイタックルでシンビンとなり、フィジーは一時的に13人に減りましたが、オフフィールドレビューにより格上げは免れました。
数的不利とデンバーの高地にもかかわらず、フィジーはボールを持ち続けました。唯一の変化は、ペナルティを獲得してキックを選んだ場面でした。Kemueli Valetiniがゴールを決め、53分にフィジーは50点を突破しました。
その3分後、Ravouvouが40mを走り抜けて2本目を決めました。
粘り強いカナダは、試合を通じて守備に追われながらも、途中出場のスクラムハーフBrock Gallagherが試合初タッチでトライを挙げ、ようやく努力に報いる得点を手にしました。
一度はフォワードパスで9本目のトライを取り消されたフィジーでしたが、最後はRavouvouが内に切れ込み、ハットトリックを完成。試合を締めくくりました。
初めてキャプテンを務めたカナダのMason Fleschは「最終スコアを受け入れるのは辛い」と語りました。
「日本戦でのパフォーマンスを再現しようと思っていました。あの試合では前半にとても良い内容を出せましたが、今日はフィジーに上回られました。」
カナダのパシフィック・ネーションズカップは、次戦トンガとの3位決定戦に続きます。Fleschは「イカレタヒ（トンガ代表）は非常にフィジカルで直接的なプレーをしてくるでしょう。フィジーほどの華麗さはないかもしれませんが、間違いなく正面からの激しい戦いになるはずです」と予想しました。
一方、フィジーのヘッドコーチMick Byrneは、これまで批判してきた試合の入りについてチームを称賛しました。
「ここ数試合は立ち上がりがやや遅かったですが、今日は本当に力強く、意図を持って試合に入れたと思います。規律面で少し乱れましたが、それでもスコアを重ねることができました。」
来週ソルトレイクシティで行われる日本との決勝を見据え、次のように語りました。
「日本は速いプレーをしてくるでしょう。私たちは準備します。自分たちも修正すべき点がいくつかあります。特にスクラムは後半で崩されたので立て直す必要があります。来週は激しい戦いになると分かっています。」
勝利したキャプテンTevita Ikanivereも次のように述べました。
「今週話し合ってきたことを実行しました。私たちが王者であるため、カナダが強く挑んでくることは分かっていました。だからこそ、彼らを狩りに行くと話していました。選手たちが最初の1分から80分まで努力し、2枚のカードをうまく乗り越えたことを誇りに思います。今後は規律を改善してさらに良くしていきます。
今夜は勝利を楽しみ、明日から修正に取り組みます。そして6日間の準備期間を経て、来週日本と戦えることを楽しみにしています。」
