昨年の同大会決勝で敗れた日本は、後半に5トライを挙げる圧巻のアタッキングラグビーを展開し、最終的に62-24でトンガを下して、来週ソルトレイクシティで行われる決勝進出を決めました。

日本はプール戦でカナダ、アメリカ相手に平均18失点に抑えていましたが、この試合の前半だけで19点を許しました。
それでも、10年ぶりの勝利を狙ったイカレ・タヒ(トンガ代表)の勢いは後半に日本のスピードと攻撃センスの前に押し潰されました。

試合後、トンガのキャプテンBen Tameifunaは落胆を隠せませんでした。
「ここ数週間、一生懸命準備してきました。前半は得点できましたが、後半は生かせませんでした」と振り返りました。

試合は6分、トンガのバックローFoto Lokotuiがモールから抜け出して先制トライ。直前にギリギリで阻止された直後のプレーでした。
さらに26分にはキャプテンのTameifunaが5mタップペナルティから突進してトライ。38分にはラインアウトのサインプレーからVeikoso Poloniatiが押し込みました。

一方、日本も前半で21点を奪取。Lokotuiの先制直後には、速攻からプロップの竹内柊平が突破し、サポートしたフッカーの江良颯がトライ。
その後、ナンバーエイトのファカタヴァ・アマトが崩れたスクラムから抜け出し、この大会5本目のトライで逆転。さらにキャプテンのワーナー・ディアンズが今大会4トライ目を挙げました。

後半に入ると、日本が完全に主導権を掌握。42分、センターのディラン・ライリーがチップキックを拾ってインゴールへ。51分には李承信がペナルティゴールを追加しました。
その後も勢いは止まらず、55分にはプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた竹内が再び力強い突破を見せ、スクラムハーフ藤原忍がトライ。

一時、トンガも反撃。61分、Patrick PellegriniのロングパスからJohn Tapuelueluが隅に飛び込みました。しかし反撃はここまで。
71分にはBen Gunterのオフロードを受けた佐藤健次がトライ。続けて為房慶次朗がゴール前から押し込み50点台に到達。さらにライリーが自らのキックチェイスで妨害を受け、認定トライで60点を超えました。

キャプテンのディアンズは試合後、フィジカル勝負を制したチームに満足感を示しました。
「トンガ戦はいつもフィジカルです。そこでしっかり対応でき、自分たちのラグビーを表現できました」と話しました。

そして来週の決勝に向けてこう続けました。
「ファイナルでプレーできるのはいつだって特別です。誰と戦うことになっても本当に楽しみです。」