アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025は、金曜日にカルガリーで開幕します。第1試合ではカナダがアメリカと対戦し、続いてトンガがヌクアロファでサモアを迎え撃ちます。
すべての道は、9月14日にアメリカ・コロラド州デンバーで行われる準決勝へとつながります。ここでは開幕週末に行われる両試合のポイントをまとめました。
カナダ対アメリカ
会場: マクマーン・スタジアム(カルガリー)
主審: Luke Pearce(イングランド)
アシスタントレフェリー: Adam Leal、Anthony Woodthorpe(ともにイングランド)
TMO: Eric Gauzins(フランス)
カナダとアメリカによるプールB初戦には大きな意味があります。なぜなら、この試合に勝ったチームが、2027年オーストラリア大会に向けた男子ラグビーワールドカップ出場権争いで大きな一歩を踏み出す可能性があるからです。
カナダのSteve Meehanヘッドコーチにとって、今大会は就任後初めてのトーナメントであり、わずか3試合目の国際試合です。しかし、彼の目標は一貫しています。フランス2023の出場を逃したカナダを、再びワールドカップの舞台へ導くことです。
「カナダを再びワールドカップへ」という目標は、彼にとっても選手にとっても強力なモチベーションであると語っています。
対するアメリカのScott Lawrenceヘッドコーチは、2024年大会で4位にチームを導きました(3位決定戦ではサモアに逆転トライを許し表彰台を逃した)。彼の明確なビジョンは、アメリカラグビーの「Moonshot 2031」プロジェクト。6年後の男子ラグビーワールドカップで準々決勝進出を果たすことです。そのためにも、次のステップは2027年大会出場権の確保となります。
初戦での敗北がすべてを終わらせるわけではありません。しかし、すでに出場権を確保している日本とのプール戦を残しているため、この一戦の結果次第で予選突破の難易度は大きく変わり、南米スダメリカーノ2025準優勝チームとのプレーオフ2試合に回る可能性もあります。緊張感あふれる試合になることは間違いありません。
試合登録メンバー
カナダ (1-15): 1 Calixto Martinez, 2 Dewald Kotze, 3 Cole Keith; 4 Piers von Dadelszen, 5 Evan Olmstead; 6 Matthew Oworu, 7 Lucas Rumball, 8 Tyler Ardron; 9 Jason Higgins, 10 Cooper Coats; 11 Josiah Morra, 12 Ben LeSage, 13 Noah Flesch, 14 Isaac Olson; 15 Peter Nelson
リザーブ: 16 Jesse Mackail, 17 Emerson Prior, 18 Kyle Steeves, 19 Mason Flesch, 20 Siôn Parry, 21 Stephen Webb, 22 Spencer Jones, 23 Nic Benn
アメリカ(1-15): 1 Jack Iscaro, 2 Kapeli Pifeleti, 3 Tonga Kofe; 4 Marno Redelinghuys, 5 Jason Damm; 6 Benjamin Bonasso, 7 Cory Daniel, 8 Makeen Alikhan; 9 JP Smith, 10 AJ MacGinty; 11 Lauina Futi, 12 Tavite Lopeti, 13 Dominic Besag, 14 Rufus McLean; 15 Erich Storti
リザーブ: 16 Kaleb Geiger, 17 Ezekiel Lindenmuth, 18 Pono Davis, 19 Tevita Naqali, 20 Viliami Helu, 21 Christian Poidevin, 22 Ethan McVeigh, 23 Tom Pitman
トンガ対サモア
会場: テウファイヴァ・スタジアム(ヌクアロファ)
主審: Angus Gardner(オーストラリア)
アシスタントレフェリー: Jordan Way(オーストラリア)、Michael Winter(ニュージーランド)
TMO: James Leckie(オーストラリア)
こちらも同じく緊張感に包まれる一戦です。プールAのトンガとサモアは、いずれもワールドカップ出場権を懸けて初戦に臨みます。
トンガは、大会前のテストマッチでクイーンズランド・レッズに38-19で快勝。6トライを挙げて勢いをつけました。一方のサモアは、7月にニュージーランド・オークランドで行われたスコットランド戦で14-41と敗れており、昨年9月以来の試合でした。
プールAには、すでに2023年フランス大会でベスト8入りしオーストラリア大会出場を決めているフィジーもおり、両国にとってはこの開幕戦を落とせない状況です。
トンガはこれまでの全大会に出場し、サモアも1991年の初出場以来、常連として参加してきました。どちらのチームも初戦敗北でリスクを背負うわけにはいきません。
試合登録メンバー
トンガ (1-15): 1 Siegfried Fisi’ihoi, 2 Siua Maile, 3 Ben Tameifuna; 4 Halaleva Fifita, 5 Harison Mataele; 6 Tanginoa Halaifonua, 7 Siosiua Moala, 8 Lotu Inisi; 9 Sonatane Takulua, 10 Patrick Pellegrini; 11 John Tapueluelu, 12 Fetuli Paea, 13 Solomone Kata, 14 Fine Inisi; 15 Salesi Piutau
リザーブ: 16 Samiuela Moli, 17 Salesi Tuifua, 18 Solomone Tukuafu, 19 Tupou Afungia, 20 Fotu Lokotui, 21 Augustine Pulu, 22 Josiah Unga, 23 Nikolai Foliaki
サモア(1-15): 1 Aki Seiuli, 2 Pita Anae-Ah Sue, 3 Michael Alaalatoa; 4 Benjamin Petaia Nee-Nee, 5 Samuel Slade; 6 Taleni Seu, 7 Theo McFarland, 8 Iakopo Mapu; 9 Melani Matavao, 10 AJ Alatimu; 11 Tuna Tuitama, 12 Henry Taefu, 12 Melani Nanai 14 Tomasi Alosio; 15 Lolagi Visinia
リザーブ: 16 Luteru Tolai, 17 Jarred Adams, 18 Bradley So’o Amituanai, 19 Michael Curry, 20 Olajuwon Noa, 21 Joel Lam, 22 Rodney Iona, 23 Elisapeta Alofipo
大会全11試合は、RugbyPass TVまたは一部地域の放送パートナーを通じて視聴可能です。
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