日本代表の今年のテストマッチ第2弾が決まった。7月3日(土)にダブリンのアビバスタジアムでアイルランド代表と対戦する。

 両者は2019年ラグビーワールドカップ日本大会のプール第2戦で対戦しており、その時は日本が19-12で勝利を収めた。今回はアウェイへ乗り込んでの手合わせで、6月26日にエジンバラでブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの対戦が決まっている日本代表は、その試合後にダブリンへ移動することになる。

 日本代表は6月12日(土)に静岡エコパスタジアムにて、特別に再編成されるサンウルブズと試合を行い、6月下旬からの遠征に備える。昨年は新型コロナウィルス感染症の世界的拡大を受けて、予定されていたテストマッチが全て中止となっていた。

藤井雄一郎・日本代表ナショナルチームディレクターは、「コロナ禍での久しぶりのテストマッチに、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに続いて強豪のアイルランド代表と対戦できますことを、チーム全員、喜んでおります」と述べて、今回のテストマッチの決定を歓迎している。

ただ、2019年ワールドカップ後の代表戦とあって、当初は7月にも国内のファンの前でのプレーを希望して実現可能性を模索していた。

藤井ディレクターは、「日本の皆さまの前で試合ができないことは大変残念」としたが、ようやく決まったテストマッチに「試合に臨めることに感謝し、しっかりと強化して戦って参ります」とコメントした。

日本とアイルランドとの対戦は、2019年日本大会で日本代表が勝つまで、1985年5月26日の大阪長居でのアイルランドXVとの初対戦(13-48)以降9回対戦。テストマッチでは1991年10月9日のダブリンでのワールドカップ1991年大会まで7戦対戦して、2017年6月24日の東京での対戦(13-35)まで全敗だった。

藤井ディレクターは前回のワールドカップでの対戦を念頭に、「アイルランド代表はリベンジするために、相当な覚悟で準備してくるものと思われます。日本代表はさらにタイトなワンチームとなって、アイルランド代表に挑みます」と気を引き締めている。

なお、日本代表スコッドは5月23日のジャパントップリーグプレーオフ決勝を経て今月下旬に発表される予定だ。