ニュージーランドで今年9月18日に開幕予定だった女子15人制ラグビー最高峰の大会が来年に延期されることが、ラグビーワールドカップ理事会とワールドラグビー執行委員会での協議を経て3月9日に正式に発表された。

世界的に流行している新型コロナウィルスの感染状況の見通しが難しく、出場チームが十分な準備やプレー環境の確保、選手やスタッフをはじめとする大会関係者の安全な渡航や移動など、様々な面で不確実な要素が多いことが指摘された。日本が出場するアジア最終予選も、感染拡大の影響を受けて度々延期となり、この3月の開催予定も見送られていた。

大会延期の発表を受けて、女子日本代表を率いるレスリー・マッケンジーは日本ラグビーフットボール協会を通じてコメントを発表。「参加する全ての国に、さらなる準備の期間が与えられるというのは、大会がより公平な土壌となることを意味します。来年の大会で披露されるラグビーの質は今よりも高いものとなっているでしょう。これは喜ぶべき事です」と、前向きな姿勢を見せている。

サクラフィフティーンこと、女子日本代表はアジア最終予選とその先の本大会を睨んで、チームは毎月一度のペースで合宿を実施。カナダ代表FWとして2度のワールドカップ出場を経験している指揮官は、感染状況による変更に一喜一憂することなく、チームの課題に取り組むことを選手らに説いてきている。

本大会へ向けて2019年から指揮を執るマッケンジーヘッドコーチは、「代表チームの選手やスタッフが、延期という出来事を障害ではなく機会だと捉えてくれると、大いに信じています。個人的には、『ボーナス・イヤー』を得られたことを嬉しく思い、この1年があることで、このチームでさまざまなことを達成していくことができる。そのことを、とても楽しみにしています」と話し、選手やスタッフへの信頼と期待を寄せた。

日本協会の森重隆会長も本大会の延期を受けて、「ワールドカップへの出場権を獲得し、本大会で最高のパフォーマンスを発揮するという、当協会の目標に変わりはございません」とコメント。

「今回の延期は、世界のトップチームに最高の舞台を用意するために判断された。サクラフィフティーンには、現状を前向きに受け止め、さらなる成長の機会として着実に歩みを進めていってほしい」と述べた。

 日本はラグビーワールドカップには1991年の第1回大会以降、1994年、2002年、2017年に出場した。今回のアジア最終予選では2大会連続5度目の出場をかけて香港、カザフスタンと対戦し、3チームでトップになればアジア予選1位チームとして出場権を獲得。2位になれば各地域予選の2位チームによる世界最終予選へ進み、残り1枠を戦うことになっている。