新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を受けてシーズンが中断し、現在、自宅待機となっているサンウルブズの選手たちが、世界5か国をオンラインでつないで同時トレーニングを行うSUNWOLVES ENERGY CHALLENGE PROJECT(エナジー・チャレンジ・プロジェクト)が2週目に入った。
選手たちは慣れた様子でプッシュアップやV字シットアップ、スクワットなど8種類1セットのメニューに取り組み、今回は3セットを繰り返すタイムトライアルに挑戦した。
イングランド代表20キャップを保持するベン・テオ選手は、オーストラリアのブリスベンから参加。全メニューを終えて、「タフなセッションだったが、ロックダウンの最中なので、チームやファンとつながることができてグレートだ」と話し、「ラグビーが恋しい。早く日本のファンの前でプレーできることを願っている」と語った。
南アフリカにいるルディー・ペイジ選手も、「町がロックダウン状態だからスーパー以外はどこにも行けない。毎週土曜日のこの合同トレがすごく楽しみだ」と、チームの新しい試みを歓迎した。
ジュニア・ジャパンでも活躍し、早稲田大学4年在学中にサンウルブズに加入したSH齋藤直人選手も日本の自宅で汗を流した。
今季の大会は3月14日に第7節からの中断が決まったが、斎藤選手はそれまでの全6試合に出場。「いろいろな経験ができた2か月だった」と、スーパーラグビー初挑戦を振り返った。
合同トレーニング2回目の今回、新たに導入したタイムトライアルではFL/NO8ジャスティン・ダウニー選手、CTBジョーダン・ジャクソン=ホープ選手、SH木村貴大選手らが上位で終了した。最終結果は後日、チームのSNSで紹介される。
2週目の今回はメニューに取り組む選手の様子をラグビー中継スペシャリストの矢野武アナウンサーが実況中継。問いかけに応じて選手が近況を報告した。
オーストラリアから参加したLOマイケル・ストーバーグ選手は、「外出禁止状態なので、毎日散歩に出るぐらい」と苦笑。一方、ニュージーランドにいるFLミッチ・ジェイコブソン選手は、「ロックダウン中なので静かで平和だけど、ちょっとつまらない。早く日本に戻れることを楽しみにしている」と話した。
この日のトレーニングには選手やコーチ陣のほか、チームのチアメンバーや元日本代表SO廣瀬俊朗氏などが参加。3回目となる来週4月25日(土)のセッションには広瀬氏のほか、日本代表のSH田中史朗選手(キヤノン)とPR具智元選手(ホンダ)がゲストで参加する予定だ。