【東京・10月31日】ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は31日、東京で開いた第14回ワールドラグビー総会でスピーチ、日本で開催された今年のラグビーワールドカップは、素晴らしい大会の1つと賞賛するとともに、ラグビーへの参加者が世界的に増えているとして加盟ラグビー協会に感謝を表明した。また、ワールドラグビーが新しい成長プランを策定中であることを強調、ラグビー界が引き続き新しい世代の選手やファンの開拓に向けて一致して努力するよう求めた。

ワールドカップ日本大会は、もてなしや友情、祝賀といった特別な雰囲気で各国やファンを魅了している。アジアで初となるワールドカップはまた、視聴率や会場とファンゾーンへの入場者数が記録的な水準に達し、ソーシャルメディアやデジタル技術の利用、参加者や経済への波及効果といった面でもこれまでにないレベルにあり、ピッチ上では、脳振とうやけがの発生率も下がっている。

ラグビーにとってビッグイヤーの今年、プレーヤー数は960万人(登録者は350万人)に増え、特に新興国での女性の参加が目立つ。ニールセンの調査によれば、娯楽や競合するスポーツが行われている環境にもかかわらず、ラグビーのファン層は2018年に3億3千8百万人から3億4千4百万人に増加したが、これも女性の間に高まる人気と新興国市場の成長が主な要因。

ボーモント会長は、前回の総会以来の多忙な2年間と新成長プランに触れ、連携と協力が成功へのカギだと指摘、さらに力強く持続可能なラグビーを多くの人のために実現するのが自分の使命であるとの従来の主張を繰り返し、さらに次のように述べた。

「ラグビーやスポーツ全般にとって、今現在はエキサイティングであるとともに挑戦的な時でもある。参加者のシェアや視聴率、若者の取り込みといった面で(他スポーツとの)競合はますます高まっている。ワールドラグビーとしては、みんなのためにもっと力強くより良い競技へとするべく刷新を図り、環境(変化)に対応し、加盟協会のニーズに合わせていかなければならない」

「われわれはこの2年間に素晴らしい歴史的変革を遂げた。転機となるガバナンス改革を引き続き実行し、競技資格に関する改革を採択する一方、ラグビーのすべてのレベルで女性の進出を後押しし続ける」

「そして、もちろん、本当に特別なラグビーワールドカップ2019、多分、最高のワールドカップを目の当たりにしている。すべてのレベルで際立った成功を収めているということが、アジアで最初のラグビーワールドカップを日本で開催するという大胆な決定が正しかったことを証明しており、新しい観客やファン層をラグビーに引き付けている。これらはグローバルなスポーツとして意義深い進歩であり、本日、新戦略プランの柱として、若者や選手の福利厚生、そしてすべての人々のための機会を協議する」

「われわれが行うすべてのことの根底にあるのは、統合性、連帯、規律、尊敬と情熱というわれわれの価値感であり、私としても、これらが引き続き確実にわれわれの意思決定プロセスの中心となるようにしたい。すべての加盟協会に対し、ラグビーが誰にとってももっと力強く、より良く、かつ包括的な競技となるよう献身いただいていることに感謝申し上げたい」

ボーモント会長がアウグスティン・ピチョット副会長とともに2016年に選出されて以来、ワールドラグビーは変革を加速させ、ジョージア、ルーマニア、米国、フィジー、サモア、ウルグアイがワールドラグビー協議会に加入する歴史的ガバナンス改革を実施し、協議会は女性代表が17人を数えるまでになっている。

会長はまた、規定8に定める国籍資格条項の歴史的改革を取り仕切り、ピッチ外での新規律プロセスを実施し、さらに選手の福利厚生の促進を目的とした規定17を改革した。

会長はまた以下のように述べた。「私の使命は、引き続き各ユニオンを強化し、世界的な存在感を高め、われわれの価値観が引き続き意思決定プロセスの核となるようにすることだ。全般的には、単に良い連盟というだけでなく、統合性、包括性、選手の福利厚生を根底にした偉大な連盟であることを確実にするよう各地域やユニオンと一緒になって努力しつつ、ワールドラグビーがラグビーのためにラグビーを代表する声としての立場が確実に強まるようにするために常に将来を見つめながら連携する必要がある」

RNS mk/mi