【横浜・10月25日】スプリングボクスがラグビーワールドカップ制覇の希望を保ち続けるためには、27日の準決勝、ウェールズ戦でのスタンドオフ、ハンドレ・ポラードのキッキングゲームが鍵を握っていることは本人自身が認識している。

ウェールズにとってはリアム・ウィリアムズが負傷欠場となったのは痛いが、代わりにリー・ハーフペニーがフルバックとして先発することになり、南アフリカのポラード(写真上)にプレッシャーが掛かってきた。

ハーフペニー(写真下)のボールキャリーアタックの脅威はウィリアムズほどではないが、ペナルティーキックなどゴールキッカーとしては世界でも屈指の名手だ。

ポラードのキックも普段は信頼が置けるのだが、日本大会ではプレーの調子がいまひとつだ。ペナルティーゴールを狙ったキックの成功率は75%(8回中6回成功)だが、トライ後のコンバージョンキックの成功率は55%(11回中6回)しかない。合計すると19回中、成功が12回と63%だ。

25歳のポラードは、ウェールズ戦の行方を左右するのはキック力、つまり勝利へのカギを握るのは恐らく彼かハーフペニーだろうと確信しており、自分のキック力を改善する必要があることは分かっている。

「彼(ハーフペニー)は世界的なゴールキッカー。それはみんな承知している」と語るポラード。「恐らくPG(ペナルティーゴール)やDG(ドロップゴール)の勝負になりそうだというのはみんな分かっている。準決勝だから、キックのたびに目標に向けて改善する努力をしなければならない。それができなければ、それまでだ」

 ウェールズにはゴールキッカーがもう1人いる。ダン・ビガーで、PGでは75%、コンバージョンでは90%の成功率を誇る。

ポラードは2015年W杯準々決勝での対決を思い起こす。

「4年前に戦ったその日、彼は素晴らしいプレーをしたと思う。勝つために2人ともいいプレーをしないといけなかった」と、23-19で競り勝った試合に触れて言う。

「彼は世界的なプレーヤー。信じられないくらいのいい選手だ。試合がフィジカルな場面になっても恐れないので、双方ともエキサイトすることになる。彼と80分間プレーできるのは楽しみだ。彼はいろんなテクニックを持っており、経験豊かだ」

ポラードは25日、雨の中、横浜でキックの練習を行った(写真下)。試合当日、同じような天候になっても、スプリングボクスは対応できると考えている。

だが、ウェールズのゲームプランについてはチームメートに警告する。

「相手は自分たちの得意な部分が分かっており、そこに集中する。この分野では容赦ない。徹底的にボールと陣地を支配し、キックを多用するゲームを仕掛ける」

「セットプレーも崩しにくる。才覚に富んだゲームプランではないが、圧倒的な圧力を掛けてくる。そのトラップにはまれば、相手は自分たちのゲームプランを80分間押し付けてきて、恐らくそうなった試合には勝てない」

「最初は戦術的な探り合いで、それからそれぞれのゲームプランを実行して圧力を掛け合う展開になりそうだ。幾つか秘密のプランがあるが、それ以上は立ち入らない。当日に分かるだろう」

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