【横浜・10月14日】記憶に残るスコットランドとのゲームを制し、初めてのワールドカップ8強進出を決めた日本。世界ランキングもフランスを抜いて過去最高の7位にまで上昇した。

2011年大会まで7大会通算1勝2分け21敗だったのが、前回2015年のイングランド大会初戦で南アフリカを下して以降8戦7勝と劇的な進化を遂げている。

ただ主将のリーチマイケルは「さらに日本の歴史を作っていきたい」と満足していない。

「振り返ると(2011年から)これまでにチームは怖いくらいに強くなっている」。前夜の試合後記者会見から約半日、言葉を選びながらゆっくりと話したリーチ。「ベッドには1時半には入っていたが、実は寝られずにずっと起きていた」とまだ興奮冷めやらぬ様子だった。

滑らかでトリッキーさも兼ね備える攻撃と、ここまで全体3位のタックル数に4位の成功率を誇る勤勉な守備。バランスの取れたチームが破竹の4連勝を飾るのを目の当たりにし、日本ファンは日曜日の南アフリカとの再戦を待ちわびている。4年前「ブライトンの奇跡」と呼ばれる大番狂わせで32-34の敗北を喫したスプリングボクス。今年9月6日に敵地日本での親善試合で41-7と勝利し雪辱を果たしたが、リーチは敗北から得た収穫は大きいと話す。

「前回やったときはPNC(パシフィック・ネーションズ・カップ)が終わった後、かなりステップアップした試合になった。ティア2からいきなりティア1の強いチーム。得たものもたくさんあって、自分たちで集中しすぎると周り、スペースが見えない」と振り返ったリーチ。「スペースができたところはたくさんあって、チャンスもたくさん作って。ただ大事なところでミスしたり、前を見なかったり。でも(W杯)4試合でプレッシャーにも慣れてきて、注意力も上がってきた。次は本当に良い勝負になると思う」と意気込む。

日本でW杯が行われるのは2002年のサッカーW杯に続き2度目。この時は今回のブレイブブロッサムズ同様に初の決勝トーナメント進出を決めたが、1回戦でトルコに0-1で敗れた。

「その時のキャプテンとしゃべる機会があった。彼が言ったことはベスト16が決まって次の週の始まりもみんなすごく喜んでいて。ゴールに成功したみたいな話をしてくれた」とリーチ。「それが大事かなと。今新しい歴史を作って、少しゴールに立った。ベスト8に行くことは達成できたけど、ここから先が大事。これがゴールじゃなくて、次勝つことがゴールになる。次勝ってその次も勝って。次の試合に勝っていくことが大事」と決して気を緩めないことを強調した。

8強という未知の領域に足を踏み入れた日本。リーチは所属する東芝ブレーブルーパスのかつてのチームメートに心理面のアドバイスを求めるという。

「これから勉強していきたいと思う。僕のラグビーの歴史の中で一緒に戦ったオールブラック(ニュージーランド代表選手)もたくさんいる。リチャード・カフイ、スティーブン・ドナルド、コリー・ジェーン。どうやって過ごしたか、何を大事にしてきたか一言もらいたい」と名前を挙げたリーチ。「日本開催で僕たちは日本にもう一回いい試合を見せたい気持ちが一番強い。チャンスを得たことを選手たちも喜んでいる」。因縁の相手との再戦を心待ちにしている。

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