9月29日(日)に終了したアジアラグビーシリーズ最終戦スリランカ大会で総合優勝を決めサクラセブンズこと、女子セブンズ日本代表。5連覇を達成したアジアでの戦いから一週間後、戦いの場を世界に移す。

 女子ワールドシリーズは今季から初めて8ラウンドに拡大され、そのうち6ラウンド(ドバイ、ケープタウン、ハミルトン、シドニー、香港、パリ)では男子と共に開催される。開幕ラウンドのグレンデールと第7ラウンドのラングフォードは女子の単独開催となる。

 日本は4月の昇格大会で躓き、コアチームとしての今季出場権を獲得できなかったが、今回招待チームとして開幕ラウンドに参加。来年の東京オリンピックにホスト国として出場が決まっているサクラセブンズにとって、貴重なチーム強化の機会となる。

 グレンデール大会の試合登録メンバーは、アジアシリーズ3戦を戦ってきたメンバーが中心。これまでにもワールドシリーズを経験してきた平野優芽選手、堤ほの花選手、大黒田裕芽選手らをはじめ、負傷から回復した大竹風美子選手、アジアシリーズ最終戦最終日に優勝で18歳の誕生日を祝った香川メレ優愛ハヴィリ選手、今回がワールドシリーズデビュー戦となる永田花菜選手も加わった。

 若手の起用で選手間の競争も激化。選手層に厚みが加わり、レベルアップにつながると期待される。

 チームキャプテンとして長年チームを率いてきた中村知春選手も健在。だが今大会では、バティバカロロ・ライチェル海遥選手がアジアシリーズのスリランカ大会に続いてキャプテンを務める。若手のリーダーシップ育成にも新たに取り組んでいる様子がうかがえる。

 今回グレンデールでは、日本は昨季2連覇で通算5度目の優勝を遂げたニュージーランド、6位のイングランド、7位のロシアと同組で対戦する。

ニュージーランドには、今年のワールドラグビー年間最優秀セブンズ選手賞候補のSarah Hirini選手とRuby Tui選手が名を連ね、ロシアは昨季のDHLパフォーマンストラッカー総合1位でオフロードのパスランクでも1位になったAlena Mikhaltsova選手、イングランドは昨季9トライ51コンバージョンでポイント得点ランク総合6位に入ったHolly Aitchisonを擁している。

 日本はアジアシリーズでは8月31-9月1日の韓国大会、9月14-15日の中国大会と連勝し、スリランカ大会ではプール戦から決勝まで1試合も落とさずに優勝を決めたが、その大会から今回の世界強豪との対戦に、頭と体の速やかな切り替えが求められる。また、日本チームはスリランカから直接アメリカへ移動、時差調整などコンディショニングも重要な要因の一つだろう。

 女子セブンズ日本代表の稲田仁ヘッドコーチは、「アジアシリーズで3大会を通して個々の選手が成長し、チームとして目指す方向をより明確にできた。今回の結果をエネルギーに変えて、東京オリンピックへ向けて、進化のスピードをさらに加速させたい」と話している。

 日本は男女ともに今年の7月に五輪候補選手と強化スケジュールを発表。7月下旬にはオリンピックシミュレーション合宿も実施した。

今後、女子代表は10月下旬にフィジーで行われるオセアニアセブンズに出場。その後も合宿と海外での試合を織り交ぜながら、来年7月のオリンピックへ向けて強化を進める方針だ。

 ちなみに、男子の今季シリーズはドバイで行われる12月5-7日が第1ラウンドになる。

男子セブンズ日本代表も来年のオリンピックに向けて、今季のワールドシリーズのうち数ラウンドに招待参加する形で強化を図る方針だ。