【東京・10月4日】ラグビー・ワールドカップ公式ウェブサイトは、さまざまなデータを打ち出して大会を分析しているが、各チームが1次リーグ2試合を終えた時点で、日本が「とてつもないオールラウンダーのチームである」という数字が出ている。
高い技術、80分を通じてのハードワーク、そして鉄の規律。大会開幕を世界ランク1位で迎えたアイルランドを倒すなど、ティア2(世界のラグビー界でいう第2グループ)のチームとは思えない戦いぶりを見せている日本。
アイルランド戦では、見ている者を「オールブラックスが赤と白のジャージーを着てプレーしているよう」と思わせる場面すらあった。
RANKINGS: Japan's win over Ireland has put them at an all-time high of eighth in the World Rugby Men's Rankings. #RWC2019 #JPNvIRE pic.twitter.com/ZdGTp7XsEn
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) September 28, 2019
ニュージーランド「オールブラックス」がベストのときは、自陣深くまで攻め込まれても盛り返し、相手チームが追い付けないメトロノームのように、速く正確なパスをつなぐなど格の違いを見せつける。
しかし、日本のタックル、オフロードパス、独創的なプレーなど、ここまでの試合巧者ぶりも目覚ましく、5日の相手サモアは日本にとってはさほど難しい相手ではなく、目標とする決勝トーナメント進出は現実味を帯びている。
今大会の日本はボール保持でオールブラックスをも上回っており、全20チーム中1位となる1試合平均195のパスを成功させている。
ペナルティーも少なく、強豪フランスが2試合で25を犯しているが、日本は12だ。これより少ないのは、ロシア、ニュージーランド、イタリアの3チームだけ。
また、ボールキャリーもオーストラリアに次いで2位、タックル成功率もアイルランドに次ぐ2位につけている。
さらにキッカーのSO田村優が、今大会出場全選手で3番目に多い22得点をたたき出しているのも明るい材料だ。
まだ大会の早い段階だが、充実したプレーを見せる開催国日本が、今後も大会のスポットライトを浴び続ける可能性が高そうだ。
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