【島原・10月1日】W杯日本大会2日目の9月21日、1次リーグC組でアルゼンチンを23-21で振り切ったフランスのWTBヨアン・ユジェは、終了の笛と同時に東京スタジアムのピッチにひざまずき、勝利の余韻に浸ったとき、特別な感じがした。「観衆が歓呼している。ラグビーが祭りのように盛り上がっていて、これには驚いた」

日本が優勝候補のアイルランドを破るという番狂わせは、地元だけでなく世界中の関心を数倍、高めている。熱狂ぶりはスタジアムに限らない。開幕以来、ずっと続く日本人の温かい歓迎と好意は、選手だけでなくスタッフも感じている。

東大阪市の花園ラグビー場で試合をしたイタリアのコナー・オシェイ監督は「来てくれてありがとう、というムードを感じる。街でもホテルでも、人々が何でもやってくれ、こんなW杯やファンは信じられない」と驚く。豊田市の豊田スタジアムで、南アフリカとナミビアの選手が試合終了後に整列しておじぎをしたのを例に挙げ、「選手たちが試合終了と同時に、観衆の方に向かう光景には心が和む」という。

ニュージーランドのスティーブ・ハンセン監督は、日本がアイルランドに勝ったことだけでなく、その後の観衆にも驚いたという。「終了後30分たっても帰らず、勝利を祝い続けるなんてすごい」。日本の前ヘッドコーチでイングランド監督のエディー・ジョーンズ氏は、札幌市でのトンガ戦勝利後、地元民をほめちぎった。「この歴史的なW杯は特別な感じがするし、日本には本当に感謝している」

ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は開幕に当たって声明を発表し「日本が南アフリカを破った(前回イングランド大会の)快挙の6年も前に、W杯の日本開催を決めたことは大胆な決定だった」と認める一方、今大会は「日本だけでなく、最も人口が多く、若いアジア地域のラグビーの将来性を示すものとなったのは明らか」とたたえた。

キャンプ地で、地元との交流は試合が始まってからも続く。例えば、長崎県島原市をベースにしているトンガは、イングランドとアルゼンチンに連敗した後だが、子供たちにラグビーをコーチしたりしている。

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