【静岡・9月29日】1次リーグA組の第2戦で、優勝候補のアイルランドを19-12と破った日本。歴史的な勝利から一夜明けて会見したリーチマイケル主将は「勝ちたいというメンタリティーと、勝てるという自信が一番の勝因。その中でも、スクラムとセットプレー、ボールへのプレッシャーをよくできた。全体的にみんな1人1人の役割をしっかり果たせた」と振り返った。4年前の南アフリカに続き、W杯2大会連続でティア1の強豪国を撃破。日本ラグビー界や世界に与えた衝撃の大きさについて「両方とも素晴らしい勝利。前回は周りも絶対勝てないだろうというノープレッシャーで試合に臨んだ」と回想。「今回のアイルランドは世界2位(試合時)が相手。日本開催で周りが期待して、本当にプレッシャーの中で勝った。多くの人にインパクトを残せたんじゃないかと思う。どっちが良かったかというと変わりない」と同等の価値があると話した。

成功率100%を記録した6回のマイボールスクラムについては「(9月6日の強化試合の)南アフリカ戦の前と同じ準備をした。8対10のスクラムを組んで押し返す練習。ロシア戦の前はしていなかった。選手たちは今までで一番いいスクラム練習ができたと思う」と成果に納得の表情だった。

自身がベンチスタートになり、代わりにゲームキャプテンを務めたピーター・ラブスカフニについては「(7月の)フィジー戦も彼がゲームキャプテンをやった経験があった。僕らからしたらベストな選手。ジェイミー(・ジョセフHC)やみんなが彼を信頼している」とたたえた。10月5日のサモア戦に向けては「試合までに役割、ディテール、覚悟、そういうところから、しっかりやっていかないといけない。本当に大事な一戦になってくる」と気合を入れた。

会場の小笠山総合運動公園エコパスタジアムは4万7千人を超える観衆で埋まり、地元日本ファンの熱烈な応援が一体感を生み出した。リーチは「僕もいろんなスタジアムを経験している。(前回イングランド大会は)ブライトンで南アフリカに勝って、トゥイッケナムでもプレーしたけど、人生の中でも最高なスタジアム」と感銘を受けた様子。「大きなスタジアムの中で、白と赤のジャージーで満員。その中でアイルランドの人たちもいて、アイルランドの国歌を聞いて、W杯は本当に素敵だなと思った」と振り返り「日本のファンがすごく大きな声で応援してくれて、かなりアイルランドもプレッシャーを感じたと思う。引き続き、応援してもらいたい」と期待した。

藤井雄一郎強化委員長は「(初戦の)アイルランド対スコットランドを見て、やりやすいと思った。しっかり守備が機能したのと、何個か取れるチャンスがあって、そのうちの一つを得点にした。最初の1本を外したけれど、田村優のゴールも相手にプレッシャーを掛けたのでは」と分析。「(アイルランドは)比較的、外にスペースができるチームだったので、ボールを動かしやすいと分かっていた。上手に運べてしっかり相手を走らせることができ、後半(相手は)足が止まっていた」と話した。

分析班がアイルランドのデータを1年以上前から集めるなど、万全を期して臨んだという1戦。前回大会からの4年間で、ティア1全チームとの対戦やスーパーラグビーへのサンウルブズ参戦などを通し選手の強化を図ってきた。「やられた部分もできた部分もたくさんあった。それを積み重ねることで、どこが通用するか、しないかが分かってきた。それが昨日の結果になった」と総括した。

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